桜色の手延べうどんの製造に励む従業員=山の上町の製麺会社

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花見に「桜うどん」 金沢の業者、行楽期を前に開発

2019/03/28 02:08

 花見シーズンを前に、金沢市山の上町の製麺会社が桜のエキスを生地に練り込んだ「桜うどん」を開発した。桜の情緒が感じられる薄ピンク色の品で、塩漬けした葉の香りが楽しめる。今月上旬から県内外の和食店などに業務用を販売しており、新たな金沢の春の味に育てたい考えだ。

 

 開発したのは手打ち手延べ麺を製造する「鶴一屋(つるいちや)」で、これまでも贈答品用の赤ジソ入り、ヨモギ入りのうどんなどを考案した。

 

 桜うどんの開発は取引先の和食店の料理人らから提案を受けた小西正人社長(57)が2年前から取り組んできた。生地に小麦粉や塩以外の食材を入れると麺が延びにくくなるため、桜の葉の大きさ、生地の水分量、塩加減などのバランスに試行錯誤を重ね、2月下旬に完成した。

 

 生地には乾燥、粗びきした桜の葉、静岡県産オオシマザクラの葉と花のエキスが練り込まれている。現在、従業員が約12時間かけて生地の熟成、手延べを繰り返し、直径約2ミリ、長さ27センチにそろえた麺を製造している。近日中に家庭用を同社店頭でも販売する。

 

 小西社長は「季節限定の品として広く発信し、第一に県内の花見を盛り上げる一助になればうれしい」と話した。