式辞を述べる大原本部長=富山市蜷川

新富山南署が落成 24日から3署体制に

2020/11/19 01:17

 富山市内の警察署再編に伴い、同市蜷川に移転新築された富山南署新庁舎の落成式が18日、現地で行われ、約80人が山間部から商業地まで幅広い地域を守る新拠点の完成を祝った。移転前から県内最大の範囲を管轄しており、富山中央署の一部地域が管轄に加わって範囲はさらに拡大、署員は約100人増え、約170人体制となる。24日から業務を始め、市内は富山南、富山中央、富山西の3署体制に移行する。

 

 新庁舎は国道41号沿いで、北陸自動車道の富山インターチェンジ(IC)から南へ約1キロ、富山空港から東へ約2キロの交通の要衝に位置する。従来の大沢野、大山地区や、岐阜県境に近い山あいの細入地区などに加え、掛尾、山室などの商業・住宅地域が管轄に加わることを考慮し、現庁舎がある大沢野地区から移転した。事件や災害に迅速に対応する。

 

 鉄筋コンクリート造り4階建ての新庁舎は延べ床面積約6700平方メートル。地震や洪水など災害で富山空港のヘリポートが使えなくなる状況を想定し、約200台分の駐車場は緊急のヘリポートとして活用できる。1階窓口には防犯対策で強化ガラスを設置した。

 

 再編に伴い、富山北署は富山中央署富山北幹部交番、富山南署の現庁舎は同署大沢野幹部交番となる。幹部交番では、祭礼などの際の道路使用許可や、運転免許証の自主返納などを受け付け、地元住民の利便性に配慮する。

 

 富山南署の中田聡署長は「新体制に移行すれば初動対応、夜間警備の能力が向上する。山間地域の治安維持にも引き続き万全を期したい」と話した。

 

 落成式では、大原光博本部長が「管轄面積は県内で最も広い。治安維持の責任の重さに身の引き締まる思いだ」と式辞を述べ、新田八朗知事があいさつした。上田英俊県議会議長、森雅志富山市長が祝辞を贈り、中田署長が謝辞を述べた。麦野英順県公安委員長が加わり、テープカットが行われた。