築100年の農家を改装して生まれ変わった交流施設で歌を披露するChikoさん=高岡市吉久

築100年の農家土間でライブ 重伝建の高岡・吉久、交流施設オープン

2020/11/04 00:58

 重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定される高岡市吉久(よしひさ)で3日、築100年の元農家を改装した交流施設「農庵(みのりあん)」がオープンした。かつて脱穀作業が行われていた土間がライブ空間に生まれ変わり、稲わらの収納に使われた天井裏のスペース「アマ」が公開された。こけら落としで魚津市出身の歌手Chikoさんが熱唱し、新たな交流拠点の誕生を祝った。

 

 NPO法人「吉久みらいプロジェクト」の牧亨理事長(75)が、空き家になっていた旧西田家が取り壊されると知り、買い取って整備した。

 

 施設は一部2階建て、敷地面積約330平方メートル。格子戸「サマノコ」を備えている。玄関横の土間の一部を取り外して、舞台を設置できる構造とした。2階にある「アマ」は改装せずに建築当時の風情を残し、希望者は階段を上って見学できる。

 

 3日は重伝建の答申を記念した「よっささまのこライブ2020」が開かれ、Chikoさんが約40人を前に「やさしさに包まれたなら」などを情感たっぷりに歌った。

 

 今後はコンサートや各種イベント、作品展示、サークル活動の場として開放する。牧理事長は「重伝建の大切な家屋を有効活用できるよう知恵を出し合っていきたい」と話した。見学希望は牧理事長=090(3294)3481=まで。