松川べりの桜を見て回る市民サポーター=富山市内

松川の桜、市民が見守り サポーター結成

2020/10/14 01:09

 富山県内屈指の桜の名所として知られる富山市の松川べりで、ソメイヨシノの樹齢が60年を超え、衰弱が進んでいることを受け、市は今年度、市民でつくる「松川さくらサポーター」を新たに結成した。日常的に樹木の調査や見守りに取り組み、病気や虫の発生などの変化をいち早く見つけ、桜並木の保全を目指す。

 

 松川べりのソメイヨシノは、約2・5キロ区間の両岸に460本植えられており、「日本さくら名所100選」、「富山さくらの名所70選」に選ばれている。

 

 一番古い樹木は1913(大正2)年、大正天皇の即位を記念して植えられたもので、その後戦火で一部が焼失し、50~53年に掛けて市民らが植栽を行ってから約60年が経過している。

 

 90年代中頃から、樹齢が50年を超えて、枯れ枝の増加や病害虫の発生など、木々の衰えが目立ってきた。市は97年度から樹勢を回復するため、土壌改良や剪定(せんてい)を施してきたが、職員だけでは目が行き届かず、日常的な変化に気付くのは難しかった。

 

 サポーターには市民約30人が参加した。今後、桜の一本一本に番号を付け、日頃から目を配り、病害虫の早期発見や消毒、駆除を目指す。肥料をまいたり、土壌改良をしたりといった維持管理にも取り組む。

 

 13日は県民会館などで第1回の勉強会が開かれた。サポーターが、日本樹木医会県支部の会員とともに松川沿いを歩き、枯れた枝の見分け方や害虫がついた際の症状について学んだ。

 

 日本花の会特任研究員の和田博幸さんが講演し、桜を健全に育てるポイントや特性について話した。和田さんは「桜に感心を持つ人、桜が好きな人を育てることが重要だ」と話した。次回は来年2月に桜の維持管理に関する実習を行う。