力強い重奏を繰り広げる出演者=富山市のオーバード・ホール

三味線重奏 設立60年彩る 山彦民謡協会が発表会

2020/09/15 01:54

 設立60年目を迎えた山彦民謡協会の第59回山彦民謡発表会(富山新聞社後援)は13日、富山市のオーバード・ホールで開かれた。新型コロナウイルスの影響で3カ月半遅れの開催となる中、三味線楽団は大小5種の三味線で力強い重奏を繰り広げた。華やかな舞や踊りも加わり、節目の公演を飾った。

 

 第1部では飛弾美津枝代表理事の指揮で三味線楽団が美しい音色を響かせた。「網のし唄」(茨城)で幕を開け、「会津磐梯山」(福島)「武田節」(山梨)などの郷土色の濃い6曲を演奏した。

 

 2部は舞が加わり、「越中おわら節」は情緒たっぷりの音色とあでやかな所作、「麦屋節」は、はかま姿の踊り手の迫力ある演舞で来場者を魅了した。

 

 江差追分会富山支部が出演し、民謡の王様と呼ばれる北海道無形民俗文化財「江差追分」を伸びやかに披露した。

 

 フィナーレは飛弾代表理事をはじめ、三味線の名手が「津軽曲弾(きょくびき)」を響かせ、盛大に締めくくった。

 

 毎年、訪れるという滑川市堀江の会社員松井勇さん(65)は「おわらや麦屋節がよかった」と喜んだ。富山市桜谷みどり町の主婦笠井照子さん(86)は「久々に気持ちが癒やされた」と満足した様子だった。

 

 山彦民謡協会後援会の藤井保寿代表(流杉病院顧問)があいさつし、小川哲哉富山新聞社代表と中西修富山テレビ社長が順に祝辞を述べた。