中央農高に導入されたGPS機能付きの2人乗りトラクター=富山市内

2人乗りで安全指導 中央農高、GPSトラクター導入

2020/08/06 01:14

 中央農高(富山市)は5日までに、衛星利用測位システム(GPS)による自動操舵(そうだ)システム搭載の2人乗りトラクターを導入した。約30年使ってきた1人乗り用は、教員が生徒を指導する際、安全性が十分とはいえなかった。新しい車両は安全面や作業効率が大幅に向上する。9月から授業で使用し、生徒の実習に役立てる。

 

 新車両は世界最大の農作機器メーカー「ジョンディア」(米国)製造で、全長約5・3メートル、総排気量約6800cc。同校の従来の車両より一回り大きい。

 

 同校によると、トラクターの指導ではこれまで、生徒が乗った1人用の運転席に教員がつかまって教えなければならず、安全面で心配もあった。新車両は運転する生徒の隣で補助席に座った教員が指導できる。

 

 農作機器を取り扱うメーカーによると、トラクターを手動で操作した場合、人によって作業が重なる幅が延べ数メートルになってしまうことがある。新車両は1度通った道筋を記憶するため、その幅は数センチにとどまる。

 

 同校で年3回行っている約10ヘクタールの牧草の刈り入れをすべて終えるには4、5日かかり、重労働だったが、新車両で刈り入れを行えば負担減につながる。

 

 生物生産科の坪川好和教員は「最新車両を生徒の授業に役立てるため、まず教員が操作に慣れたい」と話した。