帰真慶讃法要の準備を進める飛鳥住職=高岡市中田

記念法要を動画配信 高岡の善興寺 14日、100人参加の大行事

2020/06/05 01:44

 板画家棟方志功ゆかりの古刹(こさつ)・浄土真宗本願寺派善興寺(高岡市中田)は14日、寺で営む「帰真慶讃(きしんけいさん)法要」をインターネット動画で配信する。約500年前に天台宗から真宗に改宗したことを記念して毎年6月に営む法要は100人近くが訪れる大行事。新型コロナウイルスの影響で参拝できなくなった遠方の門徒らをつなぎ、離れた場所でも教えを深める機会をつくる。

 

 善興寺は青森出身の棟方が戦時中、県内に疎開していたところ、最後の大作を残した場所として知られる。

 

 30年以上続く帰真慶讃法要では、改宗した1523(大永3)年に本願寺第9世の実如上人から授かった阿弥陀如来の絵像が公開される。

 

 今年は飛鳥(あすか)寛靜(かんじょう)住職(46)の読経を動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信する。法要後には、同寺がお布施を紛争地域や難民の支援に充てる「ダーナ基金」を実施している縁で、日本国際ボランティアセンターの谷山博史前代表理事がテレビ会議アプリ「ズーム」で講演する。

 

 善興寺は4月末にユーチューブの公式チャンネルを開設し、毎朝行う本堂でのお朝事や、児童を対象にした土曜学校の様子を配信している。読経の際は画面に文言を映して誰でも声に出して読めるようにするなど工夫を凝らし、好評を得ている。

 

 動画配信は当面の間、続ける予定で、飛鳥住職は「参拝者のために、寺としてできることを考えたい」と話した。