整備を実施する源平供養塔の階段と花壇=小矢部市内

倶利伽羅峠の景観整備 小矢部市 階段補修、花壇に植栽

2020/04/20 01:35

 小矢部市は今年度、源平の古戦場として知られる倶利伽羅峠一帯の景観整備に乗りだす。倶利伽羅源平供養塔の階段の補修や花壇の活用に取り組み、地獄谷周辺では案内看板も設置する。新型コロナウイルスの感染拡大で観光客の減少が続く中、収束後に気持ちよく散策してもらえるよう布石を打っておく。

 

 倶利伽羅合戦で亡くなった将兵の霊を慰める供養塔は1974(昭和49)年、富山・石川県境の小矢部市側の源平古戦場に建立されており、追悼法要が毎年営まれている。

 

 計画では、供養塔とトイレの間にある長さ約9メートルのレンガの花壇に低木を植え込み、周辺と調和した景観をつくる。植える木の種類は今後、協議する。老朽化し、破損した供養塔の階段部分も修復する。

 

 平家軍1万8千騎が雪崩を打って落ちたと伝わる地獄谷周辺では散策用の案内看板を充実させ、利便性と安全性を高める。地元の北蟹谷史跡愛護会が地獄谷にある「千歳(せんざい)が瀧」へ向かう歩道を整備し、合戦ゆかりの地を周遊できるルートの構築に取り組む。

 

 いずれも今年度予算に事業費を盛り込んだ。付近には展望台もあり、眺望を楽しめる。市は平安末期の武将・木曽義仲と巴御前をテーマにした大河ドラマの誘致を長年続けており、「安心して自然や歴史に親しめるよう努めたい」(商工観光課)としている。