高岡石材工業が商品開発を目指す岩崎石=高岡市二上

雨晴の「岩崎石」で食器 高岡の石材加工業者、しま模様生かし

2019/11/26 01:40

 高岡市二上の石材加工を手掛ける「高岡石材工業」は、同市の雨晴海岸の「岩崎石」を使った商品開発に取り組んでいる。海上に浮かぶ女岩(めいわ)など海岸の美観を作り出す岩崎石で食器や小物を作り、来年3月までに販売を始める。市内のレストランなどに提供し、市民や観光客に雨晴の石を身近に感じてもらう。

 

 岩崎石は高岡城の石垣をはじめ、石仏や石碑などに使われてきた。しま模様が特徴で、切り取る場所によって模様が変わる。砂を多く含んでおり、比較的軽く、荒波に削られた岩や海岸線が雨晴の独特の自然美を作り出してきた。雨晴海岸の景色は、万葉歌人の大伴家持や俳人の松尾芭蕉が歌に詠んでいる。

 

 高岡石材工業はこれまで、別の石材で墓石や壁、銅像の台座などを手掛けてきた。昨年4月に開業した道の駅「雨晴」に設置する家持と芭蕉の歌碑を岩崎石で作った際、本林克拡社長(43)がその美しい模様にほれ込み、一般の人でも使いやすい身近な商品を作ることを決めた。

 

 高岡石材工業は、市内のレストランと相談し、食器皿や箸置き、コースターなどの製作を進めている。本立てやペーパーウエイトなどインテリア用品も考えている。9月には高岡商工会議所の高岡産業文化奨励事業に選ばれた。

 

 高岡石材工業は商品をホームページ(HP)に掲載し、県外へもPRする。本林社長は「商品を通じて雨晴海岸の岩崎石を地元や全国の人に知ってもらえたらうれしい」と話した。