甲飛の碑に黙とうする参列者=富山市の県護国神社

特攻戦死者冥福祈る 沖縄慰霊の日に富山県護国神社

2019/06/24 01:44

 富山市の県護国神社で23日、初の特攻戦死慰霊大祭が営まれ、遺族や崇敬者ら約20人が太平洋戦争の特攻で亡くなった県出身者61柱の冥福を祈った。同神社は沖縄慰霊の日に合わせ、日本や郷土の安寧を願い亡くなった人がいたことを後世に伝えたいと、改元を機に始めた。来年以降も6月23日に営む。

 

 栂野守雄宮司は、61柱全員の氏名を読み上げ、日本の平和と繁栄の礎となったことに感謝した。栂野宮司と参列者は神前に玉串をささげ、旧陸軍少年飛行兵を顕彰する「つばさの塔」と、旧海軍甲種飛行予科練習生をたたえる「甲飛(こうひ)の碑」の前で黙とうした。

 

 栂野宮司によると、神社では毎年、6月中旬につばさの塔前で慰霊顕彰祭を営んでいる。関係者の高齢化で出席者が年々減っており、このままでは戦争の記憶が風化するとして、大祭を始めることにした。

 

 栂野宮司は、14歳で飛行隊に志願して17歳で亡くなった人もいたとし、「自らを犠牲にして故郷を守ろうとした若者たちがいたことを知ってほしい」と話した。