富山市ファミリーパークでニホンライチョウ3年連続産卵

2019/05/29 01:42

 富山市ファミリーパークは28日、国の特別天然記念物ニホンライチョウが卵1個を産んだと発表した。パークでの産卵は3年連続で、親鳥が卵を温めてふ化させる「自然繁殖」の初成功を目指す。順調に行けば7月中にもふ化する。

 

 産卵した雌は2016年にパークで生まれ、3年連続で産卵した。つがいの雄は北アルプス・乗鞍岳で採取した卵から15年に誕生し、初の繁殖となった。

 

 2羽は3月30日から約15平方メートルの繁殖室内でアクリル板越しに接近を開始、4月18日に同居を始め、5月26日までに複数回の交尾が確認された。27日は雌が産卵用の砂場に穴を掘り、28日午前7時45分、砂場に卵があるのが確認された。

 

 昨年は砂場に産んでおらず、村井仁志動物課長は「砂場での産卵が自然繁殖の成功につながってほしい」と話した。

 

 パークでは昨年5月、有精卵6個を親鳥が抱卵しなかったため、人工で6羽のひなを誕生させた。このうち3羽はパークで、残りはいしかわ動物園(能美市)で飼育している。パークでの繁殖は3年目で、これまでに雄3羽、雌3羽のふ化、育雛(いくすう)に成功した。

 

 繁殖は環境省などのライチョウ保護増殖事業計画の一環で、今年度はいしかわ動物園や上野動物園(東京)など全国5施設が取り組み、大町山岳博物館(長野)で25、28日に産卵が確認された。