人工岩場から張ったロープで遭難者を運ぶ訓練に当たる山岳警備隊員=立山町芦峅寺の国立登山研修所

夏山シーズンへ救助技能磨く 県警山岳警備隊が初訓練

2019/04/10 02:12

 県警山岳安全課・山岳警備隊の山岳遭難救助訓練開始式と初訓練は9日、立山町芦峅寺の国立登山研修所で行われ、新隊員3人を含む28人が夏山シーズンに備え、迅速な救助ができるよう技能向上に取り組んだ。

 

 隊員は高さ17・5メートルの人工岩場から離れた場所にロープを張り、障害物を越えて遭難者を運ぶ救助や、宙づりとなった遭難者に接近しての救助、エンジンやモーターでロープを巻き上げる「パワーアッセンダー」を用いた引き上げ救助を行った。

 

 救助に向かう隊員は待機する隊員と「あと5メートル」などと声を掛け合い、遭難者と自身の安全を常に確保して救助に当たった。

 

 訓練に先立ち、山田知裕県警本部長が「個の力と集団の力を合わせて鍛錬し、日本一の山岳警備隊の自負を持って、他の模範となるよう職務執行してほしい」と訓示した。

 

 新隊員への辞令交付も行われた。上市署の坂本祥一巡査(26)は「厳しい現場でもあきらめない」、同署の浅川和彦巡査(33)は「重くても重くない、つらくてもつらくないと思って取り組む」、富山南署の藤本貴大巡査(23)は「山と街の安全のため、強くてやさしい隊員になる」と決意表明した。