ニホンライチョウを車に乗せる上野動物園の職員=富山市ファミリーパーク

ライチョウ、上野へ 富山市ファミリーパーク、初搬出 雄、繁殖に期待

2019/03/23 01:51

 富山市ファミリーパークは22日、同パークで飼育している国の特別天然記念物で絶滅危惧種の「ニホンライチョウ」のうち、雄1羽を上野動物園(東京)へ搬出した。約6時間の長旅となったが、到着後の調査で異常はなかった。同パークがほかの施設に成鳥を移送したのは初めて。

 

 25日には横浜市繁殖センターといしかわ動物園(能美市)に雄各1羽を送り、繁殖に取り組む。

 

 2016年6月に北アルプス・乗鞍岳で採取した卵から生まれた個体が搬出された。上野動物園の職員が、ライチョウを段ボール箱に入れた上でプラスチックのケージに収め、ベルトで車の座席に固定して輸送した。

 

 寒さを好むライチョウのためにケージに保冷剤を入れ、光に反応して中で暴れないように暗幕をかけて細心の注意を払った。ライチョウを乗せた車は午前8時半ごろに出発し、午後2時20分ごろに上野動物園に着いた。

 

 環境省の保護繁殖事業の一環で、遺伝的な偏りが出ないよう個体を分配した。ファミリーパークで飼育を担当した堀口政治さんは「しっかりと繁殖に貢献してほしい」と期待した。