犂を前に研究内容について語る安ヵ川さん=砺波市の砺波民具展示室

定年後に大学院、農具研究 砺波郷土資料館前学芸員の安ヵ川さん

2019/03/02 02:29

 砺波郷土資料館前主任学芸員の安ヵ川恵子さん(62)=砺波市増山=が2日、同市庄東小3階の砺波民具展示室で「田んぼを耕す犂(すき)の話」と題して講演する。還暦を迎え、定年後に富大大学院人文科学研究科に入り2年間、調査研究してきたテーマで、安ヵ川さんは「犂の発展を通じて砺波の農業を知ってほしい」と集大成の発表に意欲を見せる。

 

 安ヵ川さんは高校講師を経て1984(昭和59)年に砺波郷土資料館に採用された。85年に学芸員となり、砺波市史の編さんや特別展の企画を担当。2017年に国重要有形民俗文化財に登録された「砺波の生活・生産用具(6900点)」の収集や整理に携わり、農業の歴史の変遷が分かる犂に関心を持った。

 

 「一つの専門分野をじっくりと学びたい」と定年退職後、富大大学院修士課程で犂の研究を始め、主婦業をこなしながら、このほど修士論文をまとめた。

 

 安ヵ川さんは「犂は国や時代、県西部と県東部でも形に違いがある」と講演に向けて魅力を話した。

 

 講演会は、砺波郷土資料館が2~27日まで砺波民具展示室で開く季節展示「春を待つ民具展」の開幕日に合わせて企画された。午後1時半から開かれる。