女性の視点を生かした防災士活動に向け決意を語る矢野さん=高岡市内

高岡市、女性防災士の養成強化 

2019/02/07 02:20

 高岡市は新年度、女性防災士を増やす取り組みを始める。災害対応や防災訓練の中心的な存在となる防災士は市内では9割以上が男性で、女性は10人しかいない。被災した場合、女性ならではの悩みを抱えることがあり、市は避難所運営などに女性の視点を反映させる。

 

 防災士は日本防災士機構が認証する資格で2日間にわたり、防災・減災の知識を学ぶ講座を受け、試験に合格する必要がある。資格取得までに約6万円の費用が掛かり、県や高岡市は計約5万円を助成し、受講を呼び掛けている。

 

 避難生活の際、女性が授乳場所の確保や生理用品を要望するのは、男性に言いづらく、女性に対する支援が不十分になる恐れがある。

 

 高岡市は新年度から、地域女性ネット高岡など複数の女性団体に防災士を目指す女性の推薦を求め、女性防災士の増加を図る。市危機管理室の担当者は「女性を含め老若男女のさまざまな視点を防災対策に取り入れたい」と説明する。

 

 市はこれまで市連合自治会を通じて資格取得者を募っており、自治会や自主防災組織の役員を務める男性が応じることが多かった。このため市内の防災士122人のうち、男性が112人を占め、県全体でも女性は1割にとどまる。

 

 1月に防災士試験を受け合格した博労校下民生委員児童委員協議会副会長の矢野深雪さん(68)は「富山県は災害が少ないと言われるが、いつ起きても不思議ではない。女性目線で万一の備えを呼び掛けていきたい」と意欲を示した。