骨子案で20年度に廃止とした二上まなび交流館=高岡市二上

二上交流館、20年度廃止 高岡市検討会議が答申案

2019/02/05 01:50

 高岡市教育将来構想検討会議(会長・宮田伸朗富山短大学長)は4日、市役所で開かれ、宿泊研修施設の二上まなび交流館を2020年度で廃止する答申骨子案を了承した。社会教育施設の青年の家は、県西部唯一の能舞台があるため、当面は維持するとした。今月から説明会やパブリックコメントで市民の意見を募集し、年度内に市教委へ答申を提出する。

 

 二上まなび交流館は、07年に県から二上青少年の家が移管された際に耐震工事などの大規模改修を施してあるが、今年で耐用年数の築50年を経過し、壁面の劣化やバルコニーの亀裂など老朽化が著しい。

 

 冬季の利用者が少ないため、施設内で調理を請け負う業者がおらず、食事は弁当配達という状態で、利用者から不満が出ている。県内の類似施設と同様のサービスを継続することは困難とし、「早期の廃止もやむを得ない」と指摘した。

 

 高岡市民文化振興事業団の指定管理期間である20年度までは継続運用し、施設解体までは市児童クラブ連合会、日本ボーイスカウト高岡地区協議会、ガールスカウト高岡地区協議会の事務所などとして維持することも考えられるとした。

 

 一方、現在地については今後も野外活動のフィールドや二上山の登山口として効果的に活用していくことが望まれると記載した。

 

 青年の家は、3階に総ヒノキ造りで希少価値がある能舞台がある。能は高岡の歴史に培われた文化の一つと位置付けた上で、県内には高岡、富山両市にしか能舞台がないことも考慮。築42年で老朽化が著しいものの耐震性はあり、引き続き使用可能と判断した。

 

 能のほか、約50サークルが活動しているが、主な利用者は設置当初からの団体で市民の認知度も低く、経費節減や稼働率向上とともに、受益者負担の観点から使用料の引き上げで収益の改善が必要とした。

 

 入居団体だった市青年機構は撤退しており、実態に即した名称に変更し、多くの市民が利用できるよう、能舞台の弾力的な運用に努めることも提言した。

 

 昨年3月策定の市公共施設再編計画で、二上まなび交流館は短期(18~22年)で方針決定、青年の家は長期(28~35年)で廃止とされていた。