ニホンライチョウ、3月15日から公開 富山市ファミリーパーク 雄2羽を常設展示

2019/02/02 01:53

 国の特別天然記念物で絶滅危惧種の「ニホンライチョウ」が3月15日から、富山市ファミリーパークなど飼育する全国5施設で一般公開される。環境省などが進める保護増殖事業の一環で展示公開されるのは初めてとなる。パークでは雄2羽を常設展示する。

 

 雄2羽は2017年6、7月にふ化した成鳥で、体重は約600グラム。展示場所は2015年3月完成のライチョウ舎で、国の特別天然記念物「ニホンカモシカ」5頭の展示場が隣接し、富山を代表する動物が楽しめるエリアができる。

 

 2羽はライチョウ舎内にある幅4メートル、奥行き2・5メートルの展示室で公開され、餌を食べる様子が観察できるようになる。

 

 パークの石原祐司園長は1日、飼育数が増えれば、展示室での繁殖も検討するとし、「母鳥とひな鳥が身を寄せ合う様子も楽しめるようにしたい」と話した。ニホンライチョウやニホンカモシカを含め、園内で飼育する特別天然記念物や天然記念物計6種類を一体的に紹介する企画も考える。

 

 富山市ファミリーパークは15、16年に北アルプスの乗鞍岳で採取した有精卵から7羽のふ化に成功。17、18年には、16年にふ化させたニホンライチョウで人工繁殖に取り組み、6羽を誕生させた。現在、国内最多となる雄8羽と雌3羽の計11羽を飼育している。

 

 1日に会見した森雅志市長は「ライチョウの保全の取り組みを伝え、絶滅から守る市民の意識を育てたい」と述べた。

 

 ニホンライチョウは、ファミリーパークのほか、いしかわ動物園(能美市)で雄2羽、上野動物園(東京)で雄1羽、大町山岳博物館(長野県大町市)で雌1羽、那須どうぶつ王国(栃木県那須町)で雄雌各1羽が公開される。那須は3月15日が休業日のため、16日からの公開となる。

 

 国内での公開は04年、大町山岳博物館で雄1羽が死んで以降、途絶えていた。人工飼育で順調に数が増え、15年ぶりに実現する。