「神通」の慰霊顕彰祭で神楽を奉納する巫女=高岡市の射水神社

「神通」乗員の冥福祈る 高岡・射水神社

2018/07/16 01:50

 太平洋戦争中に米軍の攻撃によってコロンバンガラ島沖で沈没した軽巡洋艦「神通」の慰霊顕彰祭は15日、高岡市の射水神社で初めて執り行われ、関係者16人が最前線で戦った神通の戦歴をたたえ、戦没者の冥福を祈った。

 

 慰霊顕彰祭は、神通にあった艦内神社(神棚)が射水神社から分霊を受けていることが分かり、帝国海軍軍艦慰霊顕彰会の主催で営まれた。

 

 艦船画家菅野泰紀氏(大阪府)の神通の鉛筆画が奉納され、松本正昭宮司が祝詞を奏上、同顕彰会の久野潤会長(37)が祭文を読み上げた。歌手児玉貴範氏(東京都)が「海行かば」「ふるさと」を奉唱し、巫(み)女(こ)が神楽「末広の舞」を奉納した。海上自衛隊で名を継ぐ「じんつう」の3代目艦長を務めた竹口健二さん(66)=高岡市角=らも参列し、玉串をささげた。

 

 神通は神通川にちなんで命名され、水雷戦隊の旗艦として、スラバヤ沖海戦やガダルカナル島の戦いなどに参加した。1943(昭和18)年7月13日にコロンバンガラ島沖で米国艦隊から集中砲雷撃を受けて炎上、米国駆逐艦の魚雷で大爆発し、乗組員482人のほとんどが艦と運命をともにした。

 

 久野会長は「神通の守護神だった神様に軍艦の戦いぶりを報告できてよかった」と話した。