練習に励む清水選手=金沢市の石川県西部緑地公園テニスコート

地域スポーツ

県勢初の育成強化選手 車いすテニス、金沢の15歳

2020/01/09 02:07

 いしかわ特別支援学校高等部1年の清水大葵(だいき)さん(15)=金沢市=が、日本車いすテニス協会(JWTA)の次世代育成強化指定選手に石川県出身者として初めて選ばれた。県内では、車いすテニスの環境整備は進んでおらず、冬季は主に個人で鍛錬する日々。東京五輪イヤーの「2020」が幕を開け、パラ種目にも注目が集まる中、4年後のパリやその先で、日の丸を背負うことを夢見ている。

 

 清水選手は生まれつき、脊椎の形成が不十分で、運動機能などに障害がある二分脊椎症で、車いすで生活している。小学3年の時に「健常者も障害者も関係なくできる」魅力に引かれ、競技を始めた。車いすテニスは2回のバウンドでも返球ができ、それ以外のルールはテニスとほぼ同じとなっている。

 

 昨年シニアデビューし、全国大会にも出場、国内ランキングは8日時点で38位となった。実績も評価され、若手の育成を目的とした強化選手の15人に食い込んだ。先月は福岡で合宿に参加、今月21日から米国カリフォルニア州ロングビーチで、技術に磨きを掛ける。

 

 普段は、毎週土曜に金沢市の石川県西部緑地公園テニスコートで行われる県車いすテニス協会の定期練習会で汗を流す。しかし冬場は、日没の早まりや積雪の影響で使えず、他のコートもスロープやトイレなど、バリアフリーに対応した場所が少ないため、県内では練習場所の確保に悩む。そのため、冬場はマンツーマンのトレーニングや県外に足を運び、練習を続けている。県協会の飯田康宏会長(52)は「石川のホープ。全国大会で活躍する素質が十分ある」と評価する。

 

 全国レベルの大会での優勝を目標とするという清水選手。「石川からも車いすテニスを盛り上げたい」と意気込んでいる。