石川ダイハツ販売のショールーム。新型の軽自動車の売れ行きが好調となっている=金沢市内

8月の新車販売、83%に回復 石川県内のディーラー

2020/08/28 01:02

 石川県内の自動車ディーラーで、新車販売が持ち直している。県自動車販売店協会によると、8月(26日時点)の販売台数は前年同期比83・9%で、新型コロナの影響で低調だった5月の同53・6%を底に毎月改善している。手頃な価格帯の軽自動車の回復が顕著で、定額給付金の10万円を頭金にするなどして購入する人が目立つ。

 

 ホンダカーズ石川(金沢市)では、軽ワゴン「N-BOX」の人気が続いている。4~6月は低調だったが、7月の受注台数は前月と比べて34%増加した。8月も同水準を維持する見込みで、コロナ禍で新車購入を見送っていた人が改めて購入を検討し始めている。

 

 ホンダは今秋、「N-ONE」の全面改良を控えており、担当者は「新型車を追い風に売り上げを伸ばしたい」と語った。

 

 石川ダイハツ販売(金沢市)でも、6月に発売した軽自動車「タフト」の反応が良いという。受注は4、5月に落ち込んだものの、定額給付金の支給が本格的に始まった6月中旬以降は前年並みに回復している。商談の中で、10万円をそのまま頭金にして契約する人もいたという。

 

 県自動車販売店協会によると、県内の新車販売台数は5月が前年同月比53・6%で、統計が残る1965(昭和40)年以降で最大の落ち込みとなった。一方、8月(26日時点)は登録車(軽自動車を除く自動車)が前年同期比77・0%だったが、軽自動車は同95・1%となった。軽自動車は5月が44・3%、6月が82・3%、7月が99・4%と持ち直している。

 

 トヨタ自動車は、注目の新型車を続々と発売しており、受注を伸ばすディーラーもある。

 

 石川トヨタ自動車(金沢市)では、31日に新型車「ヤリスクロス」の発表を控えており、受注が7月は前年同月比で15%増、8月は60%増となっている。

 

 石川トヨペットカローラ(同市)では、6月にモデルチェンジしたハリアーの受注が順調で、担当者は「幅広い世代に人気で、まだまだ売れ筋だ」と手応えを語った。

 

 ただ、人口減少や若者の車離れに伴い、県内の自動車市場は縮小傾向にある。金沢市内の自動車ディーラーの営業スタッフは「今年は新型車が多く、盛り上がるチャンスだったのに。コロナ禍で積極的な営業ができない」とこぼした。