新型の「ハリアー」を来店者に説明する営業スタッフ=金沢市内の自動車販売店

自動車商談会、規模より数で勝負 大規模イベントはコロナで開けず

2020/07/18 01:51

 新型コロナウイルスの影響で大規模な商談イベントが実施できない中、石川県内の自動車ディーラーが顧客取り込みに知恵を絞っている。店舗ごとのキャンペーンを増やしたり、商談にウェブを活用したりする動きがある。5月の新車販売台数は前年同月比46・4%減と大幅に落ち込んだ一方、6月に新型車が発売されたことから受注を伸ばすディーラーもあり、「7月は前年並みになりそうだ」との声が聞かれた。

 

 石川トヨペットカローラ(金沢市)は、東京で感染が拡大していることを受け、18、19日に石川県産業展示館で予定していた商談イベントを急きょ中止とした。新型コロナの感染拡大後からイベントを取りやめており、担当者は「やっと開催できると思っていたが、やむを得ない」と嘆く。

 

 トヨタ自動車は6月17日、「ハリアー」の新型を発売した。人気のスポーツタイプ多目的車(SUV)で、石川トヨペットカローラも営業活動に力を入れており、7月1~16日に35台の受注を獲得。店舗ごとの試乗会を積極的に開いており、担当者は「7月の受注高は前年並みになりそうだ」と見通した。

 

 トヨタ自動車のディーラーでは、5月に始まった全車種併売を追い風にするディーラーもみられた。

 

 石川トヨタ自動車(金沢市)では、併売によって扱う車種が3倍に増えた。ハリアーやヤリス、カローラなどの人気車種が販売できるようになり、ハリアーはこれまでに約110台の受注を得た。同社では新型コロナ対策として、ウェブを活用した商談を導入しており、担当者は「来店数を減らすことができ、顧客から好評だ」と手応えを語る。

 

 ネッツトヨタ石川(金沢市)は、ダイレクトメール(DM)や電話による営業に力を入れる。大規模なイベントを開催できないことから、今月11、12日と14~19日に、各店舗で「情熱8DAYS」と銘打ったイベントを開催し、新車を購入した人を対象に5万円をキャッシュバックする。

 

 石川県自動車販売店協会によると、県内の新車販売台数は5月が前年同月比46・4%減となり、マイナス幅は統計が残る1965(昭和40)年以降で最大となった。一方で、6月は同26・5%減と減少率が改善。6月19日に県をまたぐ移動が解禁となり、外出自粛ムードが和らいできたことなどが影響したとみられる。

 

 石川ダイハツ販売(金沢市)では、6月から新型車「タフト」を扱っており、実車を見るために来店する人が増えている。週末に各店舗で独自のキャンペーンを行っており、担当者は「多くの人を集めることが難しい分、効果的な営業活動を行っていく」と話した。