信用保証殺到、増員で対応 石川県協会、5月

2020/06/16 01:40

 石川県信用保証協会の5月の保証承諾件数が前年同月比4・9倍の1308件、金額が11・6倍の249億1800万円となったことが15日分かった。単月の金額が200億円を超えるのは、東日本大震災が発生した2011年3月以来となる。申し込みが殺到し、通常は早ければ3営業日で完了する審査手続きが1週間程度かかっており、協会は担当者を増員した。

 

 信用保証制度は、企業が金融機関から融資を受ける際、協会が債務を保証し、融資を受けやすくする仕組み。仮に企業側が返済できなければ、協会が肩代わりする。

 

 新型コロナの影響で中小企業の資金繰りが悪化し、石川県信用保証協会では4月に申し込みが急増。民間金融機関による無利子融資が始まった5月はさらに増えた。審査部門の専任職員14人では作業が追いつかず、他の部署から、日替わりで10人程度を加えて対応している。

 

 同協会によると、新型コロナを機に信用保証制度を初めて利用する事業者が多い。新規の場合は、審査に必要な事業者の決算書をシステムに新たに入力する手間がかかるため、時間を要している。中には、売り上げ規模に対して過大な借り入れを希望する事業者もみられ、金融機関を通じて借り入れの金額を調整するケースもある。

 

 5月の保証承諾状況を業種別にみると、製造業が56億円で最多となり、飲食業が42億円、サービス業が40億円、建設業が38億円で続いた。6月に入っても申し込みの勢いは衰えていない。新型コロナの影響は当面、多くの業界で続くとみられ、協会担当者は「無利子で融資を受けられる間に、各企業で経営改善を進めてほしい」としている。