列車運休を知らせる手書きのホワイトボード=JR金沢駅

金沢駅の設備、災害対応強化 JR西日本

2020/03/18 02:10

 JR西日本は、金沢駅の災害時の対応能力を高める。17日には北陸新幹線と在来線の放送設備を一元化し、運休案内などの放送を1人で運用できる体制を整えた。今月下旬には、改札前などで運休情報を利用客に瞬時に伝えるデジタルサイネージ(電子看板)を増設する。台風や大雨で列車が止まった際、運転再開を待つ人で駅構内が混雑したことを教訓に、機能を充実することにした。

 

 放送設備はこれまで、在来線、新幹線改札などで別々にあり、運休案内の放送を流すのに3、4人の人員を充てていた。設備の一元化で省人化し、余裕の出た人員を利用客の混雑解消の業務などに回すことで、駅構内での長時間の滞留を防ぐ。

 

 改札口付近の運休情報は現在、ホワイトボードに手書きしたり、告知文を張ったりして知らせている。電子看板の導入により、運休が決まればすぐに情報を表示できるようになる。

 

 昨年10月の台風19号で北陸新幹線が運休した際には、切符の払い戻しや買い替えで長蛇の列が発生した。2018年8月には大雨で特急サンダーバードが運休して混雑したこともある。

 

 同社はこうした事例を教訓に、体制を強化することにした。まずは新幹線、在来線の乗り換えがある金沢駅で整備する。

 

 ハード整備に合わせて、各駅員の非常時の業務も改めて整理し、ソフト面での対応を進める。今後、設備導入後にはシミュレーション訓練の実施も検討している。