閉鎖が決まった石川サンケンの輪島市の工場=同市町野町

石川サンケン、輪島の工場閉鎖 22年3月末

2020/02/07 01:58

 電子部品製造販売のサンケン電気(埼玉県新座市)は6日、石川サンケン(志賀町)の輪島市町野町の工場を2022年3月末に閉鎖し、能登町上の工場に生産移管すると発表した。輪島の工場の従業員270人は当面、雇用を継続するが、事業再編に伴い、今後、石川サンケン全体として希望退職を募る。同社の従業員は1080人(昨年3月時点)で、削減人員の規模は今後、調整する。

 

 輪島市の工場は自動車のエンジン周辺に使用して電流を制御するダイオードを生産している。自動車業界がエンジン車からHV(ハイブリッド車)、EV(電気自動車)へシフトする中で、市場拡大が見込めないと判断して閉鎖を決めた。

 

 サンケン電気の国内のダイオード生産拠点は能登町に統合されることになる。現行の生産品の見直しや海外への生産移管も予定する。

 

 同社は鹿島サンケン(茨城県神栖市)の工場とタイの生産拠点、シンガポールの販売拠点の閉鎖も決めた。鹿島サンケンが担っていた生産工程は志賀町の工場に集約し、白物家電や自動車向けのパワーモジュール専用工場とする。

 

 輪島市産業部漆器商工課の担当者は「非常に大切な企業の一つであり、今回の決定は非常に残念。事業継続できる方法がないか、会社側とできるだけ話し合いたい。勤務している方の今後も心配だ」と話した。

 

 同市は1970~73年に計315万円、工場増設に伴って92~94年に計4千万円を同社に助成している。