城端・氷見線、LRT化議論 JR西

2020/01/30 01:53

 JR西日本は29日、城端線・氷見線を新たな交通体系に転換する検討を始めると発表した。同日までに、富山県と沿線4市(高岡、氷見、砺波、南砺)に提案した。さらなる少子高齢化を見据え、経費を抑えて長く維持できる形に移す計画で、次世代型路面電車(LRT)などを想定する。協議スケジュールは未定で、経営を第三セクターに移管する可能性もある。

 

 JR西によると、LRT化を前提とするわけではなく、一つの例として示した。今後、両路線の直通運転の可否を含め、交通手段の在り方を県、沿線4市と協議する。検討会など新たな枠組みをつくるかどうかは未定という。

 

 2018年度の平均通過人員(1キロ当たりの1日平均利用者数)は城端線が2899人で、氷見線が2552人。近年は観光列車の効果もあり、氷見線は横ばい基調で、城端線は増えているが、前田洋明執行役員金沢支社長は「人口減少が進む中、時間がたつと、しんどくなる。なるべく早い時期に取り組みたい」と説明した。

 

 JR西は06年、在来線をLRT化する初のケースとして、富山市の旧富山港線(現富山ライトレール富山港線)をLRT化して三セクに移管した。2例目として取り組む吉備線(岡山県)は03年ごろに構想ができ、14年に地元自治体と具体化で合意。移行作業は少なくとも28年ごろまでかかる。

 

 JR西は22年度までの中期経営計画で「安全で持続可能な鉄道・交通サービスの実現」を掲げ、在来線の在り方を検討している。

 

 特に本線から分かれた七尾線などの「枝線」は経営効率が悪い。前田支社長は「七尾線も検討対象ではあるが、今回は城端、氷見線を提案したということだ」と述べた。18年度の七尾線の平均通過人員は4445人となっている。