拡大「一段と緩やか」 北陸の景気、7カ月ぶり下方修正

2019/11/14 01:47

 日銀金沢支店は13日発表した11月の金融経済月報で、北陸三県の景気の全体判断を「引き続き拡大基調にあるが、その速度は一段と緩やかになっている」とし、今年4月以来7カ月ぶりに下方修正した。前月までは「緩やかに拡大している」との表現だった。米中貿易摩擦による海外経済の減速で、製造業の生産活動が弱まり、拡大基調の鈍化が鮮明になった。

 

 判断を引き下げた理由について、武田吉孝支店長は会見で「海外減速の影響で生産に弱めの動きが目立った」と述べた。その上で「設備投資は堅調で、個人消費も着実に持ち直していることから、拡大基調という大きな枠組みは維持している」と説明した。

 

 項目別では、生産の判断を「高水準ながら弱めの動きとなっている」から「弱めの動きとなっている」へ8カ月ぶりに引き下げた。特に工作機械などの生産用機械の受注が減少し、一部企業で工場の生産水準を見直す動きが出ている。

 

 個人消費については「着実に持ち直している」との判断を据え置いた。台風19号による北陸新幹線の一部区間運休によって、ホテル・旅館の宿泊者数に落ち込みがみられたものの、武田支店長は「一時的な影響であり、旅行者が戻ってきている」との見方を示した。