北國銀行は9月から、住宅ローン手続きのペーパーレス化に取り組む=金沢市の本店

住宅ローンをペーパーレス化 北國銀行、9月から タブレットで申し込み

2019/08/30 01:30

 北國銀行は29日までに、住宅ローンの申し込み手続きを原則、ペーパーレス化することを決めた。個人の顧客が同行の本支店でタブレット端末を使って申し込む。この電子契約により、従来の契約書への署名や押印、印紙代の支払いが不要となり、手続きにかかる手間やコストが軽減する。9月から取り扱いを始める予定である。

 

 北國銀行によると、住宅ローン手続きのペーパーレス化は北陸の金融機関で初めての導入という。長引く低金利下で住宅ローンの金利競争が激しくなる中、インターネット上で申し込みできる利便性を伝え、他行との差別化を図る。

 

 新たに始める「住宅ローン電子契約」は、電子署名法に基づいており、紙の契約書と同等の法的効力がある。

 

 利用者はショートメッセージサービス(SMS)を受信できる携帯電話を持っている個人が対象となる。行員が利用者の携帯電話にSMSで契約用のパスワードを送信。利用者は行員の説明を受けながら、タブレット端末の画面で契約内容を確認する。最後に利用者が画面上でパスワードを入力すると、契約が成立する流れである。

 

 ペーパーレスにより、課税対象となる書面契約では必要な印紙税がいらなくなる。印紙税は1千万円超5千万円以下の契約で2万円、5千万円超1億円以下では6万円を支払う必要があった。北國銀行は電子契約手数料として一律5千円(税別)を受け取るが、利用者の契約時の支払い額は少なくて済むという。

 

 同行によると、行員にとっても、契約に関する書類の準備や仕上がった契約書を顧客に郵送したり、金庫に保管したりする作業が省けるため、負担や事務コストの抑制につながる。紙の契約書での申し込みを希望する顧客には、これまで通り書面での契約を行う。

 

 電子契約は、個人携帯電話が受信するSMSで手続きを進めるため、当面の利用者は個人の住宅ローンに限るが、将来的には法人用のローン契約での適用も検討している。

 

 同行総合事務部の担当者は「利用者は印鑑の代わりに携帯電話だけを持参すればスムーズに手続きができる。行員が対面でしっかり説明するため、安心して利用してほしい」と話した。