経営方針を説明するYKKグループの経営陣=都内

YKK、黒部の工場を新年度改修 省人化ライン導入

2019/03/06 02:06

 ファスナー大手のYKK(東京)は新年度、黒部事業所(黒部市)にある古御堂工場に約65億円を投資し、改修に着手する。老朽化のため一部を建て替えるほか、省人化を図る生産ラインや自動で作業するFA設備を導入し、製造納期の短縮につなげる。国内向けの最新ファスナーを開発する新部署も黒部に設置する予定で、「黒部シフト」を一段と強める。

 

 5日、YKKグループが都内で開いた経営方針説明会で、大谷裕明YKK社長が明らかにした。

 

 YKKの新年度の総投資額は489億円。このうちアジアが175億円、国内が137億円で、古御堂工場に国内投資額の約半分を充てる。

 

 古御堂工場は「24時間稼働モデル工場」を目指し、省人化ラインやFA設備の導入などを進める。製造開始から出荷までの期間を短くするとともに、「現状の5分の1ぐらいの人員」(同社)で生産できるようにしたい考え。人員削減が目的ではなく、余った人員は開発や他の製造部門などに振り分け、体制を強化する。完成時期は未定という。

 

 黒部に設ける新部署「開発推進室」は、国内を再強化する目的で今年度に設置した「ジャパンカンパニー」内に置き、日本の顧客の要望に応じた商品づくりを進める。

 

 このほか、古御堂工場内に「縫製合理化研究開発室」を新設する。ミシン大手のJUKI(東京)とジーンズ用ファスナーの縫製作業を自動化した装置を共同開発しており、開発室内でかばん向けなどについて研究していく。