うつのみや旧金沢柿木畠本店ビル。所有する関電不動産開発が11月に解体を始める=金沢市広坂1丁目

うつのみや旧柿木畠ビル、来月中旬解体着手 開発加速の見方

2018/10/20 02:00

 関西電力子会社の関電不動産開発(大阪市)は11月中旬、金沢市広坂1丁目で所有するうつのみや旧金沢柿木畠本店ビルの解体工事に着手する。開発担当者は「跡地の活用策は未定」としているが、マンションやホテルを軸に検討が進むとみられる。書店の移転から約2年10カ月。懸案だったまちなかの大型遊休施設の取り壊しが始まるのを機に、これから柿木畠地区の開発が加速するとの見方もある。

 

 関電不動産開発によると、来月からビルの内装の除去を始め、年末ごろから建物の解体に取り掛かる。来年4月下旬までの約5カ月間で解体を完了させる予定だ。大山商店(金沢市)が施工する。

 

 同所は敷地面積が約800平方メートル。高さ制限が31メートルの地区にあり、8、9階規模の建物が開発できる。まちなかの好立地のため、地元ではにぎわい創出につながる活用策を求める声が上がっていた。

 

 関電不動産開発の担当者は「地元の方の期待も考慮し、計画を練っている」とした。

 

 取り壊されるビルは地上5階、地下1階建てで、築25年が経過している。うつのみやは2016年1月に柿木畠本店を現香林坊東急スクエアに移転した。一時期、ビルを改修して音楽ミュージアムとする構想が持ち上がったが、本格オープンを前に頓挫した。今年5月に関電不動産開発が取得した。

 

 まちなかの目抜き通りから裏手に入った柿木畠地区は、民家や飲食店が集積している。最近は大きな開発案件がなかったものの、近隣の香林坊や片町と比べると、地価が割安になっている。地区の真ん中に位置し、象徴的な存在でもあった旧書店の建物の解体が始まることで、周辺の開発に道が開く可能性がある。

 

 現在、下柿木畠の駐車場用地ではプレサンスコーポレーション(大阪市)が、10階建ての分譲マンションの建設を計画している。竪町では昨年、ファースト・モータース(金沢市)が賃貸マンションを整備するなど、居住ニーズの高まりを見込んだ開発が続いている。