シラスを天日干しする関係者=白山市の美川漁港

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シラス水揚げ、盛り返す 不漁の美川漁港、連日100キロ

2020/06/24 01:26

 白山市の美川漁港で、シラスの漁獲量が盛り返してきた。今季はこれまで例年の約1割と記録的な不漁となっていたが、20日から連日、1日当たり約100キロを水揚げしている。地元漁師は少しでも挽回しようと、漁期を30日まで延長する予定で、釜ゆでや天日干し作業に精を出す県漁協美川支所の組合員らは「やっと旬の味を楽しんでもらえる」と安堵している。

 

 シラスはカタクチイワシなどの稚魚の総称で、美川漁港では毎年、5月中旬から6月中旬まで漁が行われる。今年も5月中ごろから漁船「本吉丸」が出漁していたが、ほとんど網に入らなかったという。

 

 漁港にある加工場では、水揚げしたシラスを釜ゆでし、晴れ空の下で2~3時間乾燥させて販売している。例年は県内外から買い求める客の姿があったが、今年は不漁が続いたため、一時は「販売は未定」との張り紙を加工場に掲示していた。

 

 美川支所によると、過去には手取川の上流域で起きた土砂崩れによる濁流や、クラゲに似た大型プランクトン「サルパ」の大量発生で水揚げに影響が出たことがあるが、今季の不漁の原因は不明という。

 

 23日は、港で天日干しを見掛けた通行人らが、できたてのシラス干しを次々と買い求めた。連日の水揚げで漁獲量は例年の4割程度まで持ち直しており、組合員は「ようやく網に入るようになったので、このままの調子が続いてほしい」と期待を込めた。