旬の食材を詰め込んだ「イチバのハコ」=近江町市場

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金沢・近江町市場の食材、全国へ箱詰め 各店が目利き、5月から

2020/04/29 01:23

 新型コロナウイルス感染拡大で客足が落ち込む近江町市場を応援しようと、体験型事業の企画、運営などを手掛ける「こはく」(芳斉1丁目)は5月から、各商店が目利きした旬の食材を箱に詰め、全国に宅配する取り組みを始める。食材を使ったレシピも同封し、調理法も提案。市場や商店の魅力をインターネットを通じて全国に発信し、約300年続く「市民の台所」を活気づける。

 

 「イチバのハコ」と銘打ち、市場のプロが選んだ季節の食材を詰め合わせる。新鮮な海産物や旬の加賀野菜、干物、調味料など、市場の各店舗で扱う商品から厳選し、「おためしのハコ」「親子のハコ」「金沢のハコ」の3種類を用意。30日に「イチバのハコ」の専用ホームページを開設し、注文を受け付ける。

 

 近江町市場商店街振興組合によると、新型コロナウイルス感染拡大で、市場の客足は前年同期の1~2割にまで減少している。

 

 イチバのハコは、幼いころから近江町市場に慣れ親しんできた「こはく」社員で、フードコーディネーターとして市場の食育事業に携わる谷口直子さん(46)が中心となり企画。買い物客の減少で売れ残る食材を少しでも減らし、収束後に一人でも多くの人を呼び戻そうと、家庭向けに市場の魅力を盛り込んだ箱詰めの販売を思いついた。

 

 箱には、谷口さんが自ら監修した「いしる鍋」「うしお汁」など、余すところなく食材を使い、石川の風土を感じられる料理のレシピを添える。ホームページでも調理法を提案する。

 

 こはくの山田滋彦代表と谷口さんが28日、市場を訪れ、旬のタケノコや山菜、ガスエビ、タイなどの地元の味をふんだんに盛り込んだ箱詰めを試作した。谷口さんは「使いやすい食材を組み合わせ、楽しい箱にしたい。お店から直接、買い物をするきっかけになればうれしい」と話した。