地域の高齢者に避難訓練の案内チラシを手渡す児童=珠洲市上戸町寺社

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津波訓練、高齢者誘う 珠洲・上戸小、全世帯に手製チラシ

2019/09/19 01:49

 珠洲市上戸小の児童が18日、上戸地区の全高齢者宅200世帯を戸別訪問し、21日の市総合防災訓練への参加を促す活動に乗り出した。6月の新潟・山形地震では能登沿岸にも津波注意報が出たが、住民が避難に手間取る課題が残った。これを教訓に児童が高齢者を誘って避難場所やルートをあらかじめ確認し、地域ぐるみで万全の備えを期す。

 

 訓練は能登半島沖を震源とする震度6強の地震が発生し、大津波警報が出たとの想定で行う。県が推計する上戸地区の最大津波高は8・4メートルとなっている。

 

 18日には上戸小3~6年の21人が、上戸地区自主防災組織のメンバーと協力して1人暮らしや足の不自由な高齢者宅85世帯を訪問。手製の案内チラシを渡し、「防災訓練に一緒に参加しましょう」と呼び掛けた。

 

 津波注意報が発表された新潟・山形地震では、足の不自由な高齢者らが高台に避難するのに時間がかかったほか、児童の避難行動にもばらつきが見られた。避難場所の上戸小では玄関が施錠され、住民からは改善を求める指摘や避難対応への不安の声が出ていた。

 

 同小が今月6日、防災教育の一環で約700メートル離れた高台への避難訓練を行った際、多くの児童が迅速な避難の大変さをあらためて認識したという。地域全体で、命を最優先に守る行動を徹底する意識を高めようと、地区の高齢者にも防災訓練への積極的な参加を呼び掛けることにした。

 

 訓練当日は児童と高齢者が最寄りの緊急避難場所への早めの避難に取り組む。4年生の儀谷凱翔(かいと)君(9)は「いざという時にすぐに避難ができるように、日ごろから練習をたくさんしておきたい」と話した。