孫の会の設立を呼び掛けた総会=石川護国神社

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金沢市遺族会「孫の会」設立本格化 改元機に今月中旬から

2019/05/08 01:49

 金沢市遺族連合会は、悲惨な戦争の記憶を後世に伝えるため、戦没者の孫世代による「孫の会」の設立を本格化させる。2月に結成した森山校下に続き、今月中旬にもほかの校下・地区も順次、発足式を行う。会員の減少と高齢化が進む中、孫世代による活動を市内全域に拡大させ、昭和から平成と受け継いできた伝統を令和にもつないでいく。

 

 市遺族連合会の会員数は、最盛期の1972(昭和47)年ごろに約4800人を数えたが、次第に減少し2018年には約800人に落ち込んだ。校下・地区の遺族会は過去10年間で10組織が減り、現在は35組織となった。平均年齢も82歳と高齢化が顕著で、後継者づくりが喫緊の課題となっている。

 

 4月末に石川護国神社で開かれた総会で、事務局が各組織の代表者に孫の会の設立を提案したところ、全員が賛成した。孫の会では、身内に戦没者がいなくても趣旨に賛同すれば加入できることも申し合わせた。

 

 孫の会の設立を巡っては、森山校下が県内で初めて孫世代による青年部を設立した。40代の男女5人程度が参加し、高齢会員の活動をサポートしているほか、今後は独自の事業も考えている。

 

 市遺族連合会は、森山を足掛かりとして同様の組織を市内全域に拡大させたい考えを持っており、改元を契機に取り組みを強化する。

 

 市遺族連合会と森山校下遺族会の会長を務める小林茂隆さん(76)は「平成になって会員は減少したが、遺族会の活動を絶やしてはいけない。金沢から県内全域に同じような活動の輪を広げていきたい」と話した。