「スイーツに合う日本酒」を試飲する辻口さん(中央)=南町のスーパースイーツ製菓専門学校

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スイーツに合う日本酒に太鼓判 石川県内の学生団体開発

2019/01/10 01:50

 スイーツに合う日本酒を開発した県内の大学生らでつくるグループ「N―プロジェクト」は9日、金沢市内で七尾市出身のパティシエ辻口博啓さんと会い、製品の評価を求めた。日本酒は若い層にも親しんでもらうため、菓子とともに味わえるよう甘くて軽い飲み口に仕上がっており、試飲した辻口さんは「デザートワインのようだ」と太鼓判を押した。

 

 グループは2014年度から、日本酒「竹葉(ちくは)」を醸造する数馬酒造(能登町)の協力を受け、志賀町で栽培した酒米で地酒を生産している。18年度は金大や県立大など県内4大学の18人が20代女性をターゲットにした製品開発に取り組んだ。

 

 県の指標などで例年、石川のアイスクリームの消費額が全国上位であることから、スイーツの中でも特にアイスに合わせた酒を考えた。飲みやすいようアルコール度数を日本酒では低めの13度とし、酵母の働きを抑えて甘く仕上げた。「Chikuha(チクハ)N 2018」と名付け、昨年12月から県内の商業施設やスーパーなどで千本発売している。価格は720ミリリットルで1528円(税抜き)。

 

 試飲会は、辻口さんが校長を務める南町の国際ビジネス学院金沢マチナカキャンパス内のスーパースイーツ製菓専門学校で行われた。辻口さんは香りを確かめながらゆっくり味わい、「米の甘さをしっかり引き出し、酸味とのバランスも良い」と高く評価した。自身の創作菓子「YUKIZURI」や県産高級ブドウ「ルビーロマン」などにも合うと指摘した。

 

 洋酒を使うフランスの焼き菓子「サバラン」やカクテルでの活用も提案し、「用途にいろんな可能性を感じた。さらに開発を進め、ムーブメントを起こしてほしい」と期待した。N―プロジェクトのメンバーは岩出町の「ぶどうの木本店」も訪れた。

 

 日本酒造りを担当した木山澤朋美さん(20)=県立大2年=は「プロからも好評価で、思い描いた通りの仕上がりと確信できた」と喜び、紺谷和博さん(20)=同=は「日本酒を飲み慣れていない人にもどんどん勧めたい」と話した。

 

 N―プロジェクトは2月9日に金沢市内で「チクハN」とスイーツを味わうイベントを開く。木山澤さんは「意見を基に飲み方を提案したい」と語った。