移住体験を受け入れる家の前で、初の利用者になった玉置さんと話す任田さん(右)=七尾市池崎町

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空き家改修、移住体験受け入れ 七尾・たかしな活性協 畑仕事や行事参加

2018/05/10 01:46

 七尾市の「たかしな地区活性化協議会」は、同市高階地区の空き家を改修し、移住希望者の「お試し移住」を受け入れる取り組みを始めた。のどかな田園が広がり七尾市街地からのアクセスもよい同地区には、5年ほど前から移住希望者が増えている。同協議会は、畑仕事や地域行事など要望に応じた体験プログラムを用意することで、事前に地域のことをよく知ってもらい、着実な定住につなげる。

 

 協議会は今年2月、地方創生交付金を活用して七尾市池崎町にある空き家を借り、傷んでいた障子や畳を張り替えるなどして準備を進めてきた。4月からは七尾市地域おこし協力隊として東京から移住した任田和真さん(26)=小松市出身=が中心となり、家電製品を買いそろえたり、地元住民から不要になった自転車や食器などを集めたりして、受け入れ態勢を整えた。

 

 5月から移住希望者の体験を始め、七尾市の会社員玉置陽一さん(27)が利用第一号となった。同町への移住を考え、まずは雰囲気を味わってみたかったという玉置さんは「穏やかでいいところ。高階に引っ越したい気持ちがますますま強まった」と話した。

 

 かつて三世代が住んでいたという、体験の家は居間と台所のほかに六畳程度の和室10部屋、約180平方メートルの敷地には畑もある。今後は、農作業体験会や近隣住民を集めたイベントなども計画しており、任田さんは「移住者を呼び込むだけでなく、地域の人が集まる憩いの場にもしたい」と話した。

 

 協議会は、高階地区の空き家マップを製作、発信するなどして入居者を募るほか、新たな活用法などを模索しており、宮崎吉春会長は「体験の受け入れで空き家が一つ減ったのも喜ばしいが、それでさらに人が来れば一石二鳥だ」と期待した。