放射線検査を行う参加者=かほく市の石川県立看護大

原発事故避難、コロナ対応 石川県原子力防災訓練

2020/11/23 01:09

 北陸電力志賀原発の放射能漏れ事故を想定した石川県の原子力防災訓練は22日、志賀町を中心に県内各地で行われた。今年は新型コロナウイルスの感染防止のため住民参加を取りやめ、自治体や県警、自衛隊など約130機関の約440人がコロナ対応と両立させた避難の手順を確認した。

 

 訓練は午前8時半に志賀町で震度6強の地震が発生し、志賀原発2号機の外部電源が喪失、放射性物質が拡散したとの想定で実施された。東日本大震災が発生した2011年以降、毎年実施していた住民の広域避難を中止し、例年2千人を上回る参加者数を絞った。

 

 各訓練地点ではコロナの感染対策が講じられた。志賀原発から5キロ以内にあり、要支援者の一時的な退避場所となる志賀町総合武道館では、要支援者役の参加者に検温と聞き取りを行い、発熱の症状がある人、濃厚接触者、それ以外の人を区分けするゾーニングに当たった。

 

 かほく市の県立看護大では、原発30キロ圏外への避難時のスクリーニング(放射線検査)でコロナの感染を考慮した対応が取られた。

 

 現地対策拠点となる志賀オフサイトセンターには国、県、関係市町などが合同対策協議会を設置し、各市町や30キロ圏内に氷見市が入る富山県とテレビ会議で被害の状況などを確認した。富山県側ではコロナ対策としてドライブスルー方式で住民に安定ヨウ素剤を配る訓練などを新たに実施した。

 

 訓練は、国が2日にまとめたコロナ禍での原子力災害対応のガイドラインに基づいて行われた。