ヤーコンを収穫する参加者=白山市女原のミントレイノ
農作物の6次産業化に取り組む野々市市の市民団体「123(ひふみ)ラボ」が今年から白山麓で栽培に取り組む、市特産の根菜「ヤーコン」の収穫が7日、白山市女原(おなばら)の市観光施設「ハーブの里・響きの森ミントレイノ」で初めて行われた。生育は上々で、関係者は健康野菜としての知名度向上に期待を込めた。
ヤーコンは整腸作用のあるフラクトオリゴ糖や食物繊維が豊富で、高地での生育に適しているとされる。健康野菜として関心を集めており、野々市市では約15年前から栽培されている。 ハーブ栽培やアロマオイルの生産に取り組むミントレイノの協力を得て、今年5月に苗100株を植え込み、オーナー制度で栽培してきた。9月に葉を収穫し、ハーブと組み合わせた茶の試飲イベントなども行った。
7日は親子釣れら約20人が参加し、土の中からヤーコンを掘り出した。指導したヤーコン倶楽部(野々市市)の小島茂治会長(65)は「少々小ぶりだが、生育は上々。かなりたくさんの収穫量になった」と白山麓でのヤーコン栽培に太鼓判を押した。
収穫したヤーコンはオーナーが各自で持ち帰るほか、123(ひふみ)ラボのイベントなどで使い、市民においしい食べ方などを紹介する。