竹カップを制作する団体メンバー=新保町

放置竹で万能カップ考案 金沢・内川で活動の「39アース」

2020/09/29 01:42

 内川地区を中心に県内で山林整備に取り組む団体「39アース」(粟崎町3丁目)は、放置された竹を使い、手のひら大のカップを考案した。デザインを工夫し手軽に使用できる万能カップとして、より多くの人に竹の魅力を知ってもらう。今後、参加者を募った制作イベントも検討し、竹の利活用や山林の整備促進につなげる。

 

 これまで「39アース」は、内川地区の新保町や山川町の3カ所で、高齢で手入れできなくなった持ち主の竹林を間伐し、土壌改良資材やストーブ燃料としての資源化を進めてきた。カップ制作は竹製品により身近に触れてもらおうと、同団体の永井祐城理事長(47)が考案した。

 

 高さ、幅約6~10センチで、竹の太さに合わせ制作する。竹の節を底として、おちょこやペン立てなど様々な用途に使用できる。口や手が触れても安全なよう、縁や側面をやすりで削り、六角形や丸みを帯びさせるなどデザインも工夫した。

 

 今後は同団体が新保町で毎年開催している「竹とうろうまつり」や、市内の飲食店と協力してカップの制作イベントを開催したいとしている。

 

 金沢森林組合によると、竹林は手入れを怠ると、根が周辺の樹木に広がり、山林荒廃が進むという。

 

 永井さんは「竹に付加価値を見いだし、竹林の整備に乗り出す人が増えてくれるとうれしい」と話した。