制作したポチ袋や紙袋を紹介する前田さん=芳斉1丁目

点字用紙を再利用、ポチ袋や手提げ袋に 金沢・六ツ星作業所

2020/09/16 01:31

 金沢市視覚障害者地域生活支援センター六ツ星作業所(芳斉1丁目)が、不要となった点字用紙を再利用したポチ袋や手提げ袋を考案した。施設に通う視覚障害者が一つずつ制作し、金沢の伝統工芸品である二俣和紙や水引もあしらう。古紙として回収されにくい点字用紙のリサイクルに取り組むとともに、視覚障害への理解促進を図る。

 

 手提げ袋は縦18センチ、横13センチの1種類、ポチ袋は大小2種類のサイズがある。淡いピンクや緑色などの二俣和紙や水引を装飾している。

 

 作業所に通う全盲の利用者4人が点字用紙を1辺1分ほどかけ丁寧に折りたたみ、のりづけまでを手作業で行っている。

 

 同センターによると、点字を印刷する際に、化学物質を含んだインクが使用されていた時期があるといい、点字用紙は現在も古紙として回収されない場合が多いという。

 

 視覚障害者から、不要になった県議会便りや広報など、点訳された公的出版物を回収し、集まった点字用紙を使って2017年2月から制作を始めた。

 

 これまでは施設利用者からの受注生産のみを行ってきたが、施設を訪れた人から100枚単位での注文が続き「点字に触れられて、面白い」と愛用する人も出てきた。

 

 より多くの人に使ってもらうため、8月上旬から安江町にある市社会福祉協議会「いきいきギャラリー」で販売を始めた。手提げ袋は120円、ポチ袋は100円からの税込み価格で販売している。

 

 作業所で補助にあたる職員の前田名保(なほ)さん(41)は「購入者が増えれば、目の不自由な人の生活支援にもつながる。今後は取扱店を増やしたい。視覚障害についての理解が深まってくれればうれしい」と話した。