憩いの場づくりに向け、現地を視察する関係者=倉ケ嶽

倉ケ嶽に憩いの場を 住民が整備開始 散策路、展望スポット

2020/08/19 01:09

 白山市境の山間部にある倉ケ嶽に憩いの場を作ろうと、住民と金沢市内の有志が18日までに、整備に乗りだした。樹木を伐採して散策路などを設け、標高500メートル以上の山から雄大な自然と景色を楽しめる新スポットを目指す。地区は過疎化や住民の高齢化が進んでおり、里山を生かして地区の振興につなげる。

 

 整備するのは、集落のそばにある3・63ヘクタールの山。所有する住民の高齢化でほとんど手入れがされず、荒れた状態になっていた。地域のために使ってほしいとの所有者の意向を受け、住民と、里山保全に取り組む「四十万木の駅プロジェクト実行委員会」の北野直治会長らが「倉ケ嶽活性化推進協議会」を組織した。

 

 整備する山からは、金沢の市街地から宝達山までの展望が楽しめる。協議会は樹木を伐採し、散歩ができるような登りやすい道や、景色を眺められる広いスペースを設ける予定で、手始めに今月5、6日、登り口付近に砂利道を整備した。今後はベンチなどを設け、高齢者でも気軽に訪ねられるよう工夫する。

 

 山にはヤマモミジやクロモジ、ナナカマドといった多彩な樹木が生えており、花材などとして販売することで里山の資源の活用を促進し、活動資金を賄う。

 

 市によると、1日時点での倉ケ嶽の世帯数は6となっている。町会長を務める正札(しょうふだ)正克・協議会長は「整備は初めてのことで大変だが、将来は『倉ケ嶽グリーンパーク』のような名前で発信したい」と意気込んだ。

 

 北野さんは、かつて倉ケ嶽周辺は遠足の定番コースとして親しまれたとし「子どもの頃訪れたお年寄りが、懐かしい風景を楽しめる場所にしたい」と話した。