IEEEの賞状がオンラインで届き、シールとカメラ、ロボットカー(手前右から)を使ったプログラミングの今後の活用などを考える南出教授(左)と竹俣教授=野々市市内

ロボットカー、シールで動く 国際高専の2教授 小学低学年教材に開発

2020/08/19 01:09

 シールの色が青なら「右折」、緑なら「前進」。カメラで読み取った色で、ロボットカーを動かす「シールプログラミング」の仕組みを国際高専(金沢市)の2教授が開発した。小学校低学年向けのプログラミング授業の教材として普及を図る。児童はシールを貼ったりはがしたりして動かし方を考えることができ、論理的思考力を養える。昨年6月に特許出願した。商品化も検討する。

 

 コンピューター教育に関心を持つ、グローバル情報学科の竹俣一也教授(62)と電気電子工学科の南出章幸教授(51)が共同開発した。同種の市販品があるものの、シールを使う低コストで簡単な手法は、教諭に高度な技術を問わず、カメラやロボットカーも必要最小数で足り、学校で導入しやすいという。

 

 シールは、青(右折)、緑(前進)のほか、紫(左折)、黄(後退)、赤(停止)の5種類がある。ロボットカーには、カメラが読み取った色によって異なる命令が転送され、進路を変更する仕組みとなっている。

 

 2人は2018年9月にシステムを試験的に開発し、改良を重ねてきた。発表した論文は7月に世界最大規模の技術者組織「米国電気電子学会(IEEE=アイ・トリプル・イー)」の発表会で受賞した。南出教授は「教材の自由度が高く、アイデアが評価された。世界的にも新しいやり方だと認定されたと言ってよいのではないか」と受賞を喜び、竹俣教授は「世界に認められたことが重要。それが担保され、自信を持っていいんだと思う」と述べた。