思い思いの絵付けで加賀八幡起上りを作る参加者=中央公民館長町館

異例の夏もふるさと学習 まち博2020開幕 「家族の思い出にしたい」

2020/08/02 01:25

 市中心部を博覧会場に見立てる「かなざわ・まち博2020」(北國新聞社特別協力)の夏本祭は1日、開幕した。初日は金沢の歴史や伝統文化を学ぶ「こどもまち博」の3講座が開かれ、参加者がものづくりを通じて郷土の奥深さに触れた。新型コロナウイルスの感染拡大で、イベントが軒並み中止となった異例の夏。保護者からは「家族の夏の思い出にしたい」と講座の実施を喜ぶ声も聞かれた。

 

 中央公民館長町館では親子向けの「オリジナル加賀八幡起上(おきあが)りを作ろう」が開かれ、約30人が張り子の人形に模様や表情を描き、県のマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」のモチーフとなった郷土玩具(がんぐ)に理解を深めた。

 

 孫と参加した中田晴美さん(59)=市内=は「夏休みでも県外に出にくい状況なので、まち博の開催はありがたい」と話した。森山町小5年の林杏沙美さんは「夏休みのバスケの練習試合は少ないし、ラジオ体操もなくなった。やっと日記に何か書くことができる」ときれいに仕上がった人形に声を弾ませた。

 

 今夏のまち博ではコロナ対策として、講座「自宅でまち博」が新たに用意された。金沢の用水や建築の魅力を学んだり、運転士目線でバスの運転を体験したりする動画が1日から公式ホームページで公開された。市内の老舗料理店が特製弁当を提供する企画もある。