山頂に向かう登山者=白山・御前峰

白山、感染対策万全に 宿泊定員7~8割減、寝袋必要

2020/06/30 02:10

 夏山開きを控えた白山の室堂ビジターセンター(2450メートル)で29日、夏山開きの登山客を迎える準備が佳境に入った。新型コロナウイルスを受けて「新たな登山様式」が求められる今夏。センターは宿泊定員を7~8割減らすなど感染予防に万全を期した。

 

 29日はスタッフが弥陀ケ原側にある出入り口に検温や問診を行うためのテーブルを設けた。宿泊棟では、利用客が2メートル間隔で寝られるよう枕の位置にビニールテープを貼るなど「3密」を回避する対策を進めた。今夏は寝袋の持参が必要となる。

 

 宿泊受付や売店、食堂ではすでにビニールカーテンが設けられており、1日からは利用者全員にマスク着用を求める。

 

 白山は例年、5月1日の春山開きから売店の営業や素泊まり客の受け入れを始めるが、今年は新型コロナで臨時休業。夏山開きに合わせてフル営業をスタートさせる。

 

 中村真一郎所長(46)は「施設側の対策だけでは感染を完全に防ぐことはできない。登山者の協力が欠かせず、ルールを守ってほしい」と話した。

 

 室堂ビジターセンターによると、白山の雪解けは例年より1週間ほど早い。主要登山道である砂防新道では例年、6月下旬は道の一部が雪渓に覆われるものの、今年は見られなかった。

 

 昨年10月に建て替えられた室堂の公衆トイレは1日、供用が始まる。和式の「ぼっとん便所」が、全て洋式の水洗トイレに生まれ変わり、石川県の担当者は「『臭い』という声が以前からあった。衛生的になった」とした。

 

 新しい公衆トイレは木造平屋で、延べ床面積が建て替え前の2倍以上となる82平方メートル。女性用は個室が2室増の7室で、男性用の個室数は4のままで変わらない。便器の洗浄などに必要な水は、山頂付近の雪解け水などを活用する。