チャレンジ店「輪島朝市横丁」で無農薬野菜の試験販売を始めた関係者=輪島市河井町

無農薬野菜、朝市横丁で試験販売 輪島、耕作放棄地で栽培

2020/06/09 01:56

 奥能登の地域おこしに取り組む認定NPO法人「紡(つむ)ぎ組」が8日までに、輪島市深見町の耕作放棄地を開墾して育てた無農薬野菜を、朝市通り沿いで仮運用を始めたチャレンジ店「輪島朝市横丁」で試験販売を始めた。朝市横丁の活動第1弾となる。世界農業遺産の「能登の里山里海」を次代に受け継ぐため、丹精した野菜の販売を取っ掛かりに、朝市横丁を盛り上げる。

 

 紡ぎ組は東京など県外在住の輪島ファンらで2014年7月に結成、現在はメンバー17人が同市深見町の旧民宿「深見荘」や東京の事務所を活動拠点に、空き家活用や地域の活性化事業などに取り組んでいる。

 

 15年から耕作放棄地だった畑や棚田を鍬一つで草刈りから始め、約7140平方メートルを少しずつ開墾。18年ごろから農薬や化学肥料を使わずに無農薬野菜の栽培を始め、今ではレタスやブロッコリー、ニンジンやジャガイモなど40種類以上を生産し、昨夏から東京・目黒のフレンチレストランなどにも出荷する。

 

 先月21日からは紡ぎ組のメンバーで構成する任意団体が仮設のスペースで仮運用を始めた「輪島朝市横丁」でも無農薬野菜の試験販売を始めた。今後も毎週木、日曜日に販売する。

 

 輪島朝市横丁はSDGs(持続可能な開発目標)の趣旨に賛同する人を対象に、半年契約の飲食スペースと1日貸しの空き地物販スペースを貸し出す予定で、7月にも募集を始め、本格的に活動に乗りだす。紡ぎ組が運用をサポートする。

 

 佐藤克己理事長は「輪島朝市横丁のチャレンジ店の活用が広がれば、高齢化で維持できなくなってきている『能登の里山里海』の景観や営みを守ることにもつながる」と話した。