ふるさと納税の返礼品に加えられた焼き菓子セット=小松市向本折町の松寿園ドレミ

返礼品で就労施設支援 小松市ふるさと納税

2020/06/09 01:56

 小松市は8日までに、市のふるさと納税の返礼品に市内の障害者就労支援施設で作られた菓子やコーヒーなど5品を追加した。新型コロナウイルスの影響で出張販売ができず、売り上げが落ち込んでいる施設を支援する。市によると県内自治体では珍しい取り組み。今後、参加する施設や商品の数を増やしてラインナップを充実させるとともに、施設利用者のやりがいづくりにつなげる。

 

 新しく加わった商品は、松寿園ドレミ(向本折町)の焼き菓子セット、なごみの郷(北浅井町)のいり菓子とぽち袋のセット、三(さん)草(そう)二木西圓寺(にもくさいえんじ)(野田町)の特産品セット、化粧水2本セット、オリジナルコーヒーセットの5種類。いずれも1万円の寄付に対して贈られる。5月29日に市の返礼品リストに加えた。

 

 松寿園ドレミの山本敏明施設長によると、利用者が作った商品は施設内のカフェ兼工房で販売していたが、新型コロナ感染拡大で営業できなくなった。イベントなどへの出張販売もなくなり、売り上げが減っていた。収益は材料費や利用者の工賃に充てているため、事業の維持に欠かせないという。

 

 山本施設長は「最近は販売する場があまりない中で、ありがたい機会をいただいた」と話した。

 

 市の今年度のふるさと納税額は4月が833件1504万2千円(前年同期336件718万8千円)、5月が736件1845万円(374件875万5千円)と大幅に伸びている。市は外出自粛により、制度を使って商品を取り寄せる機会が増えたことが要因とみている。

 

 市は5月初めに新型コロナ感染拡大を受けてマスクとインナーシートのセットを返礼品に加えている。担当者は「少しでも、収入減に苦しんでいる市民の支援になってほしい。今後も柔軟に返礼品を追加したい」としている。