スタッフに農作業を指導する吉川さん(奥)=能美市上開発町

働きたいママ応援したい 能美・吉川農園が採用 コロナで失職対象

2020/05/20 01:32

 能美市上開発町の吉川農園は、新型コロナウイルスの影響で失職した子育て中の女性を対象に、従業員の採用を始める。スタッフ7人中、女性が6人を占める同社は、子連れ出勤に対応するなど女性が働きやすい環境整備を進めており、3カ月のみの短期でも受け入れる。臨時休校で学校給食用の野菜の提供がストップし、経営状況は楽ではないが、助け合いの精神で求職中の母親たちをサポートする。

 

 吉川農園は計70アールの農地でアールスメロンをはじめ、レタスやトウモロコシなど25品目を栽培する。直売所で販売するほか、学校給食用に納入している。

 

 採用するのはパートタイムの数人程度で、業務は農作業や野菜の袋詰めなどが中心となる。原則、午前中のみの勤務で、8月までの短期間でも可能とする。近くホームページなどで募集を始める。

 

 作業場ではスタッフ同士で互いの子どもの面倒をみたり、勤務時間にも柔軟に対応したりと、女性が働きやすい環境づくりに努めており、現在働いている30~50代の女性スタッフの中には、子育てをしながら10年以上勤める「ベテランママ」もいる。

 

 吉川香里代表(51)は以前、大阪の会社に勤めていたが、子育てとの両立に限界を感じていたという。夫の転勤をきっかけに能美市に移住し、メロン農家の実父の指導を受けながら1997年に就農した。

 

 吉川代表は「新型コロナで大変な時期だからこそ働きたいママを応援したい。一緒に地元の農業を盛り上げたい」と意気込んだ。