避難場所の体育館に置かれる旧材木町小の教科書=同校校舎

避難所機能を強化 金沢・旧材木町小体育館

2020/05/20 01:32

 金沢市教委は、旧材木町小の校舎について、避難所として使用している体育館を増築・改修する。備蓄倉庫やトイレ、エレベーターを整備し、防災拠点としての機能を高める。地元の要望を受け、2階部分には旧小学校の思い出の品を展示・収蔵するスペースを設ける計画で、今冬に工事に着手し、来年夏ごろに完了する見通しだ。

 

 市教委によると、旧材木町小の校舎は耐震基準を満たしておらず、校務作業用の資材置き場などに使われており、プールとともに今年10月ごろに解体工事が始まる。耐震化された体育館は避難所として継続することが決まっていた。

 

 体育館は1階がアリーナ、2階が講堂で、校舎3階分に相当する高さがある。大雨による浸水被害があっても安全なため、市教委は1、2階とも避難所として活用することとし、高齢者の利用を想定してエレベーターの設置を決めた。既存のトイレは洋式化し、それとは別に多目的トイレを設ける。現在、校舎にある防災備蓄倉庫も体育館内に移す。

 

 校舎は今年度末には解体を終え、その後、地元と協議しながら跡地活用について探る。

 

 体育館2階に整備される旧材木町小の思い出の品の収蔵・展示スペースには、明治から昭和にかけて使用された教科書のほか、校舎や地域の街並みを写したパネルなどを並べる予定にしている。現在は校舎の空き教室に保管されており、展示する品は地元住民と協議して決めるという。

 

 材木地区町会連合会の井奈(いな)孝史会長は「地域とともに歩んだ学校の歴史を刻む場所があるというのは、住民としては大変ありがたい。単に避難所としてあるより、思い入れが持てる」と話した。