出荷最盛期を迎えている県産タケノコ。飲食店の休業などで売り上げは伸び悩んでいる=金沢市の近江町市場

加賀野菜にWパンチ 自粛で需要減、暖冬で供給増

2020/04/26 01:38

 石川県内の飲食店や宿泊施設の営業自粛によって需要が激減し、加賀野菜や高級魚の卸売価格が落ち込んでいる。金沢市中央卸売市場では、暖冬による野菜の供給量増で卸値が低い状況に、新型コロナウイルスの影響が加わる「Wパンチ」。水産物も取扱金額は前年同期比44%減と大打撃を受けており、市場関係者は「しばらく続くと思うとつらい」と嘆く。

 

 金沢市中央卸売市場によると、青果部の4月1~22日の取扱金額は、13億487万円で前年同期比14%減となった。料理店などで提供される加賀料理向けの野菜や、ギフト用の高級な果物の需要が激減しており、丸果石川中央青果(金沢市)によると、加賀野菜の「加賀太きゅうり」は30%ほど、「金時草」は50%ほど卸値が落ちた。

 

 近江町市場の青果店「北形青果」によると、収穫量が多い表年に当たる県産タケノコは出荷最盛期を迎え、価格はいつもの表年より3割ほど安くなっている。飲食店からの需要が落ち込み、売り上げは伸び悩んでいるという。

 

 暖冬だった今年は、野菜の生育が順調で供給は増えたものの、鍋など煮炊き用の需要は伸びず、卸値が平年を下回る状況が続いていた。丸果石川中央青果の担当者は「消費者の立場で言えば『お買い得』だが、終わりが見えないのは正直厳しい。このまま取引先の飲食店や宿泊施設がもし倒産したら、と考えると怖い」と話した。