オーナー田に掲示する表札のくいの準備を進める関係者=輪島市里町

千枚田オーナー最多 輪島、5日に予定通り田起こし

2020/04/01 01:35

 輪島市の国名勝「白米千枚田」のオーナー制度の新年度会員が30日現在で197組と過去最多を更新し、定員の200組に迫る。新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念されたが、白米千枚田景勝保全協議会は5日の田起こしから今季の活動を始める。コロナに負けず、日本の原風景とも言える美しい棚田の景観を守ろうと、地元関係者は受け入れ準備を着々と進めている。

 

 オーナーは会費を払い、「マイ田んぼ」で稲作体験を通じて、先人の苦労や生産の喜び、米一粒の大切さを体感し、会員同士や地元農家との交流を深める。一定の収穫米も受け取れる。

 

 会員はオーナー会員(年会費2万円)、企業会員(同5万円)、耕作しないトラスト会員(同1万円)で、新年度の会員は過去最多だった今年度の193組(前年度比9組増)を上回った。継続組が8割で、地域別では首都圏在住が約6割と最も多く、県内が3割程度。定員200組になり次第、5月29日の期限を待たずに募集を打ち切る。

 

 協議会によると、コロナの影響が心配されたが、農作業は計画通りに行う。田植え前日の5月9日に予定していた会員交流会は会場が屋内のため、稲刈り前日の9月21日に変更することにした。

 

 田起こしを前に、地元では千枚田愛耕会の会員が30日に畦(あぜ)直し作業を行い、冬季に風雨などで傷んだ畦を補強した。31日はオーナー田に掲示する表札のくいの名入れ作業を行い、近くの山で切り出した雑木を長さ約1メートルごとに分け、筆を使ってオーナーの名前を一人一人丁寧に書き込んだ。

 

 堂前助之新代表は「千枚田のファンが増えることはうれしい。絶景なので深呼吸をしながら、元気になってもらいたい。オーナーからも元気をいただき、一緒に米作りを楽しみたい」と話した。