新型肺炎、県内2人目感染、金沢の中学生、県職員の息子

2020/02/23 02:20

 石川県は22日、金沢市野田中の男子生徒が新型コロナウイルス(COVID19)に感染していたと発表した。21日に感染が確認された県産業創出支援機構(ISICO)に勤務する県職員男性(50)の息子で、県内での感染確認は2人目となる。市教委は感染予防のため、野田中を3月5日まで臨時休校とした。同校は24日に臨時の保護者会を開き、経緯を説明する。

 

 県は県職員の濃厚接触者である家族の遺伝子検査を金沢市の県保健環境センターで実施し、22日午後に生徒の陽性が判明した。17~21日は登校していた。

 

 生徒は発熱などの症状は出ていないが、22日に金沢市内の病院に入院した。22日夜、県庁で会見した谷本正憲知事は「生徒が通う学校で今のところ症状が出ている人はいない。生徒の濃厚接触者を探すのは困難であり、市教委が休校の選択をした」と述べた。

 

 県はプライバシー保護を理由に男性の家族構成、生徒の学年、年齢を明らかにしていない。現時点で家族は体調不良を訴えておらず生徒以外の家族は遺伝子検査の結果、陰性だった。今後は、保健当局が男性の自宅で暮らす家族に対し、せきや発熱などの症状がないか聞き取り調査を行う。

 

 男性は出勤日の3~11日、ISICOが入る県地場産業振興センターに自家用車で通勤した。12~14日は石川での起業を後押しする県主催の「移住・創業セミナー」と「いしかわスタートアップ大交流会」のスタッフとして東京に小松―羽田便で出張した。県は便名を明らかにしていない。

 

 都内での出張を終えた14日夕は、書類決裁のためISICOに立ち寄ったが、谷本知事は「県庁、ISICOともに濃厚接触者はいなかった」と述べた。

 

 男性は16日から発熱などの症状が続き、県内5医療機関を受診し、16日以降は医療機関のみに外出した。

 

 都内での2セミナーには首都圏などから計約120人が参加しており、県は参加者が居住する東京都や埼玉県などの保健部局、感染した職員が搭乗した便の航空会社にも知らせ、濃厚接触者の確認を求めた。

 

 石川県は新型コロナウイルスに感染した疑いがあるとして、2月中旬から13件の遺伝子検査を行っているが、男性と生徒以外は全て陰性となっているという。